無垢のフローリングに壁面は漆喰。素材感あふれるご自宅に家具をお届けしました。 Yさんがイメージしていたソファは、美術館によくある背もたれがないベンチのようなソファでした。でも家でくつろぐには、背もたれがある方がリラックスできると考え、低いソファを探し始めたそうです。
ソファの後ろは、玄関からキッチンへ行くメイン通路です。ソファが低いと、1mほどの通路もゆったりとしたスペースに見えます。98cmの少し大きめの奥行きも、低く奥行き深いソファが配置されることで、広く感じる家になりました。
しっとりした革の質感
選ばれた革は染料革のグレージュ(WL907)です。「この革にして、本当に良かった。」とYさんは革を撫でながら、言っていました。
しっとりとした肌触りは、WLランクの特徴です。革色は透明感があり、染料革ならではの風合いです。 明るい床に合わせると、少し濃く見えて丁度いいです。
お届け時の革の状態も美しいですが、これから使っていくうちに、傷、染みもついていきます。少しずつですが、紫外線に当たると、色も褪せ白くなってきます。周りの骨董家具と一緒に味わい深くなっていくことが楽しみですね。
革張りのダイニングセット
色もデザインも違う革のダイニングチェアです。少し遊び心があって、Yさんの自宅にはよく似合います。
実は最も悩んだのはテーブルの脚の色です。革は染料タイプのSS336です。周辺の家具や素材が経年変化していくものばかりですので、革の素材も同じものを選びました。
ダイニングチェアはウォールナット材にし、テーブルはブラックチェリー材です。 テーブルはこれから少し赤みが増してき、チェアは紫外線に当たり、白っぽくなってきます。そうなると、丁度いい色の組み合わせになりそうですね。
安らぎを感じる場所
Yさんの家の家具は、どれもずっと昔から使っているものばかり。
その場にいるだけで、どこか安らぎを感じます。
「実際に作っている人から、ソファを買えることは私にとっては別の価値がありました。ものづくりに詳しい人から、直接買えたことはとても良かったです。」とおっしゃっていたYさん。とても、嬉しいお言葉です。
思い入れのある骨董品や作品達、新しい家具も家族の歴史が刻まれることかと思います。 どうぞ、末永くご愛用ください。