東京から静岡の実家近くへ帰られるのをきっかけに、新居を建てることにしたY様。広くとったリビング・ダイニングに置くソファのご相談に来てくださいました。
布と革とのコンビネーション
まだ若く、新しいことを積極的に取り入れる感性をお持ちの様子でしたので、最近インテリア雑誌などでもよく見かけるようになった、革と布との組み合わせを提案しました。全て革にするよりも、少し軽い感じになりますし、費用面でも手が届きやすくなります。
KOKOROISHI神宮前ショップにも、UTSUROI(ウツロイ)のこのタイプの展示をしていて、具体的なイメージを持ってもらうことができたのだと思いますが、実際に納まった様子をみても、全て革で作った場合に比べて、そんなに重厚感を感じない印象です。特に黒い革でしたので、背クッションとオットマンとを、軽く見えるライトグレー色の布にして正解でした。 実用面でも、頭を乗せたり枕にしたりする背クッションは、カバーリングタイプで洗えるので、いつも清潔にしておくことができて便利です。ソファ本体のカバーは、大きくてクリーニングに出すのも難しいため、汚れを落としやすい塗装された革(MSランク革)が楽ですね。
角をオットマンに
Y様宅のように、窓が大きなリビング・ダイニングでは、部屋が明るくて開放感があります。反面、壁が少ないため、この写真のようにダイニングとテレビの間にソファを置くケースが多いです。この間取りで、大きなコーナーセットソファを置いた場合、ソファに圧迫感を感じたり、部屋が仕切られた印象になりやすいです。それを防ぐため、L字のカウチセットではなく、角をオットマンにするコーナーセットを提案しました。 こうするメリットは2つあります。 1つは、角部分には背もたれが無いので、視線が抜けていて圧迫感が少なくなることです。右側のベンチ部分もそうですが、背もたれの一部分がないことで、ソファが小さく見えるのに、座面は広いのです。
フレキシブルにレイアウトを変える
もう1つは、レイアウト変更のバリエーションが広がるという点です。角のオットマンを外して、ソファをストレートに2脚並べると、1本の大きなソファとして使うことができます。また、たくさんの来客が来られた際には、それぞれを離して置くレイアウトにして、たくさんの人が座ることができます。 長い年月をともに過ごすソファですので、ライフスタイルの変化や子どもの成長などで、レイアウト変更することもありそうです。そんな時にフレキシブルに対応できる、このコーナーセットの組み合わせは、特に若い夫婦世帯にお勧めです。 スタイリッシュなインテリアはご夫婦にとてもよく似合っています。こちらの写真はY様が撮影してくださいました。写真の撮り方にもセンスを感じますね。ありがとうございました。