以前から暮らしていた自宅をリフォームされたTさん。リフォームする半年ほど前からご来店いただき、収納ソファをどのように作るか一緒に話し合いました。
リビングはシンプルな空間に
「リビングはそう広くないので、スッキリとさせたい。」そうイメージしていたTさん。できるだけ収納を確保したいということもあり、収納付きのソファ「SEDILE(セディーレ)」を選びました。
上質なクッションの収納ソファ「SEDILE」
オーダーしたサイズは幅190cm☓奥行き60cmの3人掛け。搬入経路やリビングスペースから考えると部屋に収まる適正なサイズです。
座クッションの仕様はポケットコイルとウレタンが入っています。座り心地がベンチのように硬いことも気に入ってもらえました。フラットな革張りのソファの座面には、ポケットコイルが入っているので、体のバランスが取りやすく長時間座っていても比較的疲れにくいです。
ソファの土台を活用する
収納の有効寸法は約幅45cm☓奥行き53cm☓高さ18cmが4ブロックあります。
Tさんが収納に入れる物は、主に本。基本的に年に数度しか取り出さないものを入れることにしています。というのも、1個の座クッションの重量は15キロ程度。女性が1人で持つのがやっとの重さです。座り心地とヘタリにくさを重視しているソファなので、資材の重量があり、この様な仕様になっています。 木の小口に張っているのは革テープです。
このようにすることで、座クッションと収納木部の干渉が和らぎ、座った時に音が鳴りにくく設計しています。
テーブルとソファの一体感
収納部分はテーブルに合わせて、塗装をしました。数枚、色が近いサンプルをお送りし、その中から採用。新居のお祝いに来た友人も「テーブルも一緒に作ったの?」というほど、統一感がありますね。
柔らかくしっとりとした革
選んだ革はMSランク(#113)の顔料革です。お手入れのしやすい革ですね。
SEDILEのような座面がフラットなタイプは滑りにくく加工されているMSランクと相性がいいです。 座クッションはカバーリング仕様にしました。顔料タイプはお手入れが不要な分、十数年後には表面が破れて交換のタイミングとなります。革のカバーをご注文頂ければ、ご自身でカバーを掛け替え、長く使うことできます。
Tさんの家には以前から使っていた家具があります。ローテーブルやダイニングテーブルもそのうちの一つです。長く使っていたので傷もありますが、愛用している証しですね。数十年後ソファもその仲間になっていれば幸いです。