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LEATHER

革へのこだわり

革は古来より使われてきた、人ととても相性の良い素材です。柔らかいのに強度があり、しなやかで優しく体を支えてくれます。KOKOROISHIでは、革らしく経年変化していく革をラインナップに加え、使う人と一緒に時を重ねる心豊かさを提供しています。

染料仕上げ
(アニリン仕上げ)

一般的にアニリン仕上げと呼ばれている仕上げです。なめした後に染色して色を付けますが、塗装で膜は作らない革です。素上げと同様に革本来の肌触りの良さや経年変化を堪能できる革です。ただし、色移りや色褪せに注意が必要です。

素上げ

なめした後に染色も塗装もしない素顔の革です。素肌に直接触れることができるので、革本来の肌触りの良さや経年変化を最も堪能できる革です。革素材としては最も革らしさを堪能できるこの素上げの革ですが、シミや汚れがつきやすく気を使う革です。上手く飴色に育てるには努力がいります。

セミアニリン仕上げ

革らしさを残しながら、汚れや色褪せなどを防ぐために、薄い塗装膜を作った革です。この革の良さは、塗装膜が薄いため色に透明感があって、見た目の革らしさが残っているのに、メンテナンスが簡単で使いやすい点です。汚れや色褪せに気を使うことなく気楽に使える革ですが、肌触りや経年変化では革らしさが失われてしまいます。

顔料仕上げ

塗装によってコーティングされた革です。この革の良さは、汚れや色褪せに強くてメンテナンスが楽な点です。顔料は発色が良くきれいな色に仕上がるだけでなく、紫外線による色褪せが少ないため、ビビッドな色を使うこともできます。塗装膜が革を保護しているので、メンテナンスは基本的に不要で、乾拭き程度で大丈夫です。手垢などの汚れは、お湯を絞ったタオルで軽く拭く程度で取れます。

特徴比較

革の特性使用中の変化
キズ色ブレお手入れ色あせ汚れ爪痕
染料(アニリン)
仕上げ
VONO 33333
WL/WT 44344
SW 55445
素上げ ヌメ革 53445
セミアニリン仕上げ KZ 43不要211
顔料
仕上げ
RW 42不要111
MS 41不要111

※1 : なし 2 : あまりなし 3 : 普通 4 : ややあり 5 : あり

経年変化の比較

染料(アニリン)仕上げ / 素上げ

塗装せず染料で色を付けた革です。(一般的にアニリン仕上げと呼ばれています。)素肌に近いため、革に本来ある傷やシミは残っていますが、革らしい肌触りや風合いの変化を楽しむことができます。

  • 汚れ(シミ・黒ずみ)

    飲み物を溢すと、跡がつきます。手や素肌が触れる部分は、手垢で汚れていきます。

  • 経年変化

    塗装膜がないため、爪などによる引っかき傷がつきます。引っかくと革の繊維が毛羽立って白く目立ちますが、使ううちに目立ちにくくなります。

  • お手入れ

    紫外線に当たることで、色(染料)が抜けて色褪せていきます。窓から離れた部屋の奥では、色褪せも起こりにくいです。

  • 色移り

    濡れた状態では染料が滲み出やすくなり、服に色が移る可能性があります。

  • 色ブレ

    染料仕上げの革は色ブレが起こります。人の肌と同じように、牛の肌もコンディションは様々で、染まり具合が違います。また、ロットによっても色がブレます。

  • お手入れ

    半年~1年に1度、メンテナンスオイルを塗って下さい。使っていくうちに革の油分が抜け、革が痛みやすくなります。オイルを補給することで、より長く使ってもらえます。

顔料仕上げ

顔料を表面に塗装した革のことです。表面の塗膜の厚みにもよりますが、汚れや傷はつきにくく、色褪せもしにくいです。メンテナンスも簡単です。反面、染料仕上げと比べ、革本来の風合いや肌触りは劣ります。

  • 汚れ(シミ・黒ずみ)

    手垢などの汚れは、硬く水を絞ったタオルで水拭すれば取ることができます。(しつこい汚れの場合、中性洗剤を使用してください。)

  • 経年変化

    表面のウレタン塗装は、長期間の使用によって劣化しひび割れてきます。そうしたら張替えの時期です。

  • お手入れ

    日常のお手入れ方法は乾拭きのみで充分です。

ナチュラルマーク

「フルグレインレザー」とは革の表面=銀面がある革のことです。革の繊維構造の中で一番丈夫な「銀面」を残すことで、より耐久性の高い革に仕上がります。表面を削っていないため、革らしい質感と表情があります。革が本来持っている。生前のキズやシミなどナチュラルマークがそのまま表面に残っています。耐久性に問題なければ、そのまま使用します。

  • 生きジワ

    動物が生きている時についたシワ。牛の部位によってシワの入り方は様々です。腹や関節はシワが大きくなっています。

  • スレ・ガリ

    革の表面に触れると一部がザラついている事があります。動物の肌荒れなどにより起こる状態です。

  • キレキズ・治りキズ

    生きている時についた傷です。傷跡がある部分は革の質感がやや硬くなることもあります。

  • ピンホール・虫穴

    生きている時に虫につけられた跡や、バクテリアの繁殖などにより開いた小さな穴。

  • 血筋(チスジ)

    血管の跡。最初は目立たない場合がありますが、革の色褪せ時に、徐々に目立ってきます。

「良い革」とは?

「良い」革とは、人によってその意味が違います。私たちは様々な革を用意し、使う人にとって「良い」革でソファを作らせていただいています。
その「良い」革の種類を大きく分けると2種類。革本来の特性を生かす良さと、ソファとしての使い勝手の良さです。

  • 革本来の特性を生かす「良さ」
    「薄化粧」の革

    革本来の良さを生かした革を一言で言うと「薄化粧」の革です。革の原料(原皮)の良し悪しは、革の表面のきれいさで決まります。木で例えると、木目のきれいな銘木です。その銘木にはペンキを塗らないように、良い原皮ほど薄化粧で仕上げます。
    肌がきめ細かく、傷が少ない、そういったきれいな革は人気なので、銘木と同様に価格も高くなります。ですので、基本的に「薄化粧」な革ほど価格が高いのです。

  • ソファとして使い勝手の良さ
    「厚化粧」の革

    ソファとして使い勝手の良い革は「厚化粧」の革です。そういうと聞こえは悪いですが、塗装が革を保護しているため気楽に使え、原料を選ばないためコストパフォーマンスも高い革です。

革の特徴

素上げ

  • なめした後に染色も塗装もしない素顔の革
  • 素肌に直接触れることができる
  • 革本来の肌触りの良さや経年変化を最も堪能できる革
  • NUME

革には、タンニンなめしとクロムなめしの2つの方法があります。この仕上げに使われた革は、タンニンなめしです。タンニンなめしの革は、植物性タンニン(茶渋や柿渋など)を使い、革を丈夫にする方法です。最初は白っぽい肌色の革ですが、タンニンが酸化することで徐々に色が濃くなっていきます。クロムなめしは、柔軟なのに強い革になり、一般的なソファによく使われますが、ブルーグレー色に仕上がるため、素上げで使われることは、まずありません。
革素材としては最も革らしさを堪能できるこの素上げの革ですが、染みや汚れがつきやすく気を遣う革です。上手く飴色に育てるには努力が必要です。

染色仕上げ(アニリン仕上げ)

  • 一般的にアニリン仕上げと呼ばれている仕上げ
  • なめした後に染色をしたのみ、塗装膜を作らない革
  • 革本来の肌触りの良さや経年変化を堪能できるが、色移りや色褪せに注意
  • VONO
  • WL/WT
  • SW

革製品における色移りは、革の染料が汗や水に溶け出して、他の素材に移ることです。この問題を解決するため、当社の革製品は表面にワックスの膜を作り、色移りを防止するよう加工されていますが、完全に防ぐことはできません。また、紫外線によって革の色褪せが起こりますので、明るい窓際に置くよりも奥の暗い方に置くことをお勧めします。革製品は定期的なメンテナンスが必要で、オイルを塗ることで革の保護やカサカサした感じを防ぐことができます。放置すると革が裂けたり、表面が割れたりするため、定期的なメンテナンスが大切です。

セミアニリン仕上げ

  • 革らしさを残しながら、薄い塗装膜を作った革
  • 汚れや色褪せなどを防ぐ
  • メンテナンスが簡単で使いやすい
  • KZ

革らしさを残しながら、汚れや色褪せなどを防ぐために、薄い塗装膜を作った革です。この革の良さは、塗装膜が薄いため色に透明感があって、見た目の革らしさが残っているのに、メンテナンスが簡単で使いやすい点です。
汚れや色褪せに気を遣うことなく気楽に使える革ですが、肌触りや経年変化では革らしさが失われてしまいます。また、後で紹介する顔料仕上げと比べると、塗装膜が弱く耐久性が劣ります。

顔料仕上げ

  • 塗装によってコーティングされた革
  • 汚れや色褪せに強くてメンテナンスが楽
  • 発色が良くきれいな色に仕上がる
  • RW
  • MS

塗装によってコーティングされた革です。この革の良さは、汚れや色褪せに強くてメンテナンスが楽な点です。顔料は発色が良く紫外線による色褪せが少ないため、ビビッドな色を使うことができます。また、厚化粧で仕上げるため、比較的価格の安い原皮を使用できるためコストパフォーマンスが高いとも言われています。しかし、経年変化や革らしい表情が少なく、使用によって塗装膜が傷んでくるとひび割れてくるため、10~15年で表面がひび割れてくることが予想されます。メンテナンスは基本的に不要で、手垢などの汚れは軽くタオルで取ることができますが、塗装が傷つくと再塗装が必要になることもあります。

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