TERRA TUFT -本革、その味わい深さ-
6th Anniversary model
KOKOROISHI JINGUMAE SHOP
私達が考える「革らしさ」とは何か。
革本来の価値を存分に味わうために、塗装していない「染色仕上げ」革をラインナップに入れています。一般的なソファと違うその仕上げでは、牛が生きていた頃の、傷やシミ跡、肌荒れが、そのまま残っていますし、一頭一頭の肌の違いによって染まり具合が違い、同じ様に染めても、薄かったり濃かったりして色にムラがあります。
また、塗装していないからこそ得られる、革本来のなめらかな肌触りを堪能できます。しかし、使っていくうちに爪痕の傷がつき、よく触れる部分は手垢で黒ずんでいく。紫外線に当たると色が褪せていく。そのすべての変化も、本物の革らしい経年変化で、味わい深いことだと考えています。
東京神宮前SHOPに直営店をオープンし6年目となり、そんな「革らしさ」を体感できるソファ「TERRA TUFT」を仕上げました。
TERRA TUFTのTUFT(タフト)はタフティングが由来です。張り地を引っ張ることで、型崩れしにくく形状を保てるようにすることをタフティングと言います。熟練の技術が必要で、手間のかかる加工方法ですが、生地を縫い合わせることで、革の色ムラが表現できるこの製法が、KOKOROISHIらしいと思い採用しました。
OIL LEATHER
オイルレザー
オイルレザーの風合い
革本来の良さを最も表現できるオイルレザー(KWランク)を採用しました。しっとりとした革の触感は、オイルがたっぷり入っている証拠です。染色仕上げのオイルレザー特有の「プルアップ」という現象が起こります。革を曲げたり、引っ張ったりすることで、オイルが革の内側で動き、表面の色が変わることです。色数はキャメル、マロン、ブラウン、ブラックの4色です。
植物性由来のベジタブルタンニン鞣し
100%タンニン鞣しでつくられた革です。使っているタンニンは栗の木やミモザなど、複数の木の渋をブレンドし、上品な色の変化をします。ソファの製作直後は、ほんのりと革の優しい香りが残っています。紫外線に当たることでタンニンが酸化し、初期は色が濃くなりますが、徐々に染料やタンニンが色褪せていきます。そんな良質な革ならではの変化も、楽しみの一つです。
1枚1枚、丁寧に
このオイルレザー(KWランク)は、東京都墨田区のタンナーさんに作って頂いています。KOKOROISHIオリジナルの革で、最も古くからお世話になっているタンナーさんです。一般的なソファには、作りやすくコストの安いクロームなめしが多いです。しかし、昔ながらの製法である、タンニン鞣しのみしか扱っていない、こだわりのタンナーです。私達の革も時間と手間をかけて作ってもらっています。
Exterior
特徴あるこの「絞り」は、張り職人が手加減をしながら、均一な形状を出します。革は部分部分で硬さや伸びる方向が違うので、同じ力で絞るだけでは、均一に仕上がらないのです。単純そうですが、力加減で仕上がり感が変わってしまう、重要な仕上げの手仕事です。
裁断
革を裁断機あるいは手切りします。強度的に問題のある傷を避けますが、革の表面を見ただけではわからない傷もあります。そこは長年培ってきた目利きで判断し、革パーツをパズルのように組み合わせ、できるだけ無駄なロスを出さないように裁断します。
Sewing
座面のパーツサイズは26cm角。それを、32枚縫い合わせていきます。ミシンの進み具合と呼吸を合わせるようにして革を送り、正確に真っ直ぐ縫います。縫うのを失敗すると、革に穴が空いてしまい、裁断からし直すことになるので、慎重に緊張して作業をしています。
TERRA TUFT
テラ タフト【SIZE & PRICE GUIDE】
商品名 | サイズ(mm) | Price (incl. tax) |
---|---|---|
TERRA TUFT 198 | W1980 D980 H390 | ¥314,600 |
背クッション80P | W800 D300 H250 | ¥85,800 |
東京神宮前SHOP
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-31-20 展示開始:7月18日~ 神宮前SHOPでは10モデル以上の展示があります。長く展示しているモデルも多く、革の経年変化や使用感をご覧頂くことが可能です。また、1mほどの革サンプルも揃えていますので、革の質感やソファの座り心地をお試しください。