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セミアニリンレザーの経年劣化

ソファのお手入れ方法

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セミアニリンレザーの経年劣化

静岡県のA様のお宅に、3年前にLIFE(ライフ)ソファをお届けさせていただきました。使用されている革はセミアニリンレザー(KZ424)です。本日はお手入れと今後のご相談のためにお伺いしました。
セミアニリンレザーの経年劣化

お届け時から変わらず、リビングのコーナーにLIFEソファが置かれています。しっかりと使われているため、フェザーが入った座面は、少しクタッとしています。
セミアニリンレザーの経年劣化

また、座面の革の表面に大きな変化が見られました。表面の塗装が剥がれ、白っぽく変色しています。これはセミアニリンレザーならではの風合いの変化で、通常は7,8年の使用でこのように変化することがあります。
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今回の変化が早い理由は、お客様が1年ほど前から犬を飼われていることで、愛犬がソファの上を移動したり走ったりしていることが原因です。愛犬にとってもソファは遊び場の一部なのですね。
セミアニリンレザーの経年劣化

セミアニリンレザー(KZランク)は、革独特の風合いを保つために薄い塗装で仕上げられています。そのため、摩擦により塗装が剥がれやすいです。しかし、タンニンとクロームの混合なめしのため、塗装が剥がれても自然なカラーが表れます。 また、塗装膜が薄いため、剥がれた状態の表面に触れても、ざらついた質感は少ないです。

同様の状態であるCLING(クリング)1Pもあります。こちらの革はソファと同じKZランクで、色違いのKZ436です。 セミアニリンレザーの経年劣化

この状態から、ご自身でのメンテナンスで元の美しい状態に戻すことは難しいです。そのため、座面の張り替えや再塗装を行うことを提案させていただきます。再塗装は比較的コストを抑えつつ美しくなりますが、以前のような強度は出せません。
日常の使用では、2,3年後に同様の状態に戻る可能性があります。
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そのため、座面のみの張替えを提案させていただきます。今回はペットがいるご家庭に適したウルトラスエードNUをご案内します。引っかきに強い人工スエードの生地で、座面のみの交換を検討されています。革自体は破れていないため、まだまだお使いいただけます。今後の手段としてご検討ください。

本日はクッションのお手入れのみを行います。よく使われている場所のフェザークッションが少しボリュームダウンしていますので、その偏りを修正していきます。
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底面のマジックテープを外し、革カバーを外して、空気を入れるように叩いてください。そうすることで、お届け時のボリュームに戻ります。年に1度程度のお手入れで、ソファをより良い状態でお使いいただけます。
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メンテナンス完了後、早々に元気でやんちゃそうな愛犬が来てくれました。

家族が増えると、暮らし方やソファの使い方も変わってきますが、愛着の湧く家具になれば嬉しく思います。
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今回は撮影のご協力をいただき、ありがとうございました。

文章・写真:兼田

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