4年ほど前に、LIMA(リマ)ソファをヌメ革でご購入いただいたTさま宅に、ソファの様子を見に伺いました。
ご結婚されて荷物が増えたとのことでしたが、相変わらずスタイリッシュにまとまって、カッコいいお部屋です。
ちょっと汚しちゃったと言われてましたが、オットマンや背裏に少しシミがある程度でした。
手垢もほとんど付いておらず、きれいに丁寧に使ってもらっている様子が分かります。
これらの汚れは、付いてから時間が経ってしまっていて、染み込んだり固まったりしています。
背裏側は大きな窓に面しているので、色褪せて白っぽくなっています。
カサカサして、革の油分も不足しているようでした。
先ずは水拭きから。
硬く絞ったタオルで、全体を軽く拭いていきます。
見た目はきれいなようでも、表面には汚れがついているので、メンテナンス前には水拭きがオススメです。
ヌメ革は水分を吸い込みやすいので、色が変わっていきます。
傍で見ていた、Tさんの奥さんの顔色がちょっと青ざめてきましたが、時間が経てば元の色に戻りますのでご安心ください。
固まっている汚れの箇所は、水拭き回数を多くしましたが、この汚れは固まったままで、目立ちにくくすることもできませんでした。
汚れたら、なるべく早く対処するのが良さそうです.
水拭きして、10分ほど乾かすと、元の色に戻りました。
次に、マルセイユ石鹸で洗います。
スポンジでたてた泡を、革に塗っていきます。
スポンジでゴシゴシ洗うと、水分を吸って柔らかくなった革の表面を傷めてしまいますので、あくまでも「泡」で洗うようにしていきます。
そして、すぐにタオルでその泡を拭き取ります。
分かりにくいのですが、タオルが汚れを吸い取っています。
キレイなようでも、汚れているのだと実感しました。
全体を洗い終わったところです。
泡で洗うのと、その泡をすぐに拭き取るので、濡れた革もすぐに乾いてきました。
本当は半日ほど乾かしてから塗りたいのですが、今回は時間がないので、すぐにメンテナンスオイルを塗らせてもらいました。
オイルを塗ったところは、革の色が濃くなって、美味しく焼けたパンのようになりました。
タオルに馴染ませたオイルを、薄く塗り伸ばすのが、ムラにならないコツです。
オイルを塗り終わった後で、30分ほどお茶していたら、かなり色が薄くなりました。
表面に付いていたオイルが、革の中に染み込んでいっているようです。
Tさんは、これくらいの革らしさが出ている方が好きだそうです。
これからも、時々メンテナンスしながら、自分好みに育ててやってくださいね。
集合住宅にお住まいのTさん宅に、なんとペレットストーブが! マンションでは、煙突を出せないから無理だと思いこんでましたが、大丈夫だそうです。 サッシを少し開けて、そこに煙突を出せる扉をはめ込んでいます。 マンションの理事会にも承認を得ているそうで、ペレットストーブなら設置できるそうです。 エアコンや石油ファンヒーターとは違い、薪ストーブに近い暖かさが心地よいです。 参考までに、こちらで施工されたとのこと。 東京ストーブ ペレットストーブの燃料は木で、環境への負担は少ないです。 それに、そんなに手間もかからないので、相談されてみてはいかがでしょうか?