大きな窓から差し込む自然光と吹き抜けが広がるご自宅に、TSUMUGI(ツムギ)ソファをお届けして3年が経ちました。
ソファのクッションはクタッとしており、良い具合に使い込まれている様子が伺えます。 ご主人の革のお手入れのおかげもあり、3年目でも良い革の状態を保っています。
引っかき傷も笑い話
1歳の娘さんとフレンチ・ブルドッグ2匹の遊び場にもなっている、リビングルーム。 ソファに見られる引っかき傷は、どうやら娘さんとフレンチ・ブルドッグの仕業だそうです。
娘さんは引っかいたら傷ができることが楽しいそうで、ついやってしまうのだそう。フレンチ・ブルドッグもソファに乗ったりするようで、爪痕が付きこの状況になりました。 小さな引っかき傷ですが、オイルレザーの革だと、嫌な傷にも見えません。ご夫婦で笑いながら傷のエピソードをお話してくれました。
色褪せていく革の様子
自然光が多く入るご自宅は、ソファの背もじわじわと色褪せていく様子が感じられます。ですが、少し窓から離しているおかげか、色褪せのスピードは従来より遅く感じます。
フェザークッションのくたっと感
TSUMUGIソファの特徴でもある、柔らかく包み込まれるフェザークッション。
思う存分ソファを使って頂けているので、納品直後よりフェザーのボリュームは落ち着きました。使い込まれた感と共に、革には大きなシワが生まれています。
クッションを整える
さて、お手入れを開始します。まずはクッションを整えます。 フェザークッションの型崩れを防ぐために、へたってしまったフェザーを元に戻します。その方法は、空気を入れるようにパンパンと叩いてください。そうすれば、フェザーの偏りが均一になります。
また、カバーのズレが気になる場合は、ファスナーを開けてカバーを正しい位置に戻します。
表面の汚れを取る。
次に、革のお手入れを開始します。 まずは表面を固く絞った濡れタオルで拭きます。クッションを外し、ソファ全体を拭いてください。
表面を拭くと、ほんのりとタオルに汚れが付きました。
KOKOROISHI専用オイルでお手入れ
【使用アイテム:メンテナンスオイル】 そして、メンテナンスオイルで革を保湿します。タオルにしっかりとオイルを広げます。
そうすることで、薄く広く塗ることができます。塗った直後は、色が濃くなって驚くかもしれませんが、乾くと元に戻るので全体的に薄く塗り伸ばすのがコツです。
背面は紫外線が多く当たっているので、少し革が乾いている状態でした。こういった場合は少し多めに塗ると良いです。
数時間、乾かす
肘部分は引っかき傷が目立っていましたが、オイルを塗ることで目立たなくなりました。 引っかき傷は、革の表面の繊維が毛羽立ってしまい、そのため傷として目立ちます。しかし、オイルを使用することで、革の表面の繊維の毛羽立ちを抑え、傷の痕跡が目に付きにくくなりました。
オイルメンテナンス後、数時間はソファを乾かしてください。乾いた後は、表面のベタつきが無くなっているか確認してもらい、お手入れ完了です。
ダイニングチェアは顔料革
Hさんのご自宅では、ローダイニングのCHUNK(チャンク)チェアをご使用いただいています。(1.5P片肘+1P片肘/革:MS113)ソファは染料革で作られていますが、一方でチェアは顔料革です。 顔料革の利点は、汚れがついた時に簡単に拭き取れ、その後に残るシミ跡がほとんどないため、いつも清潔な状態でご使用いただけます。 小さなお子さんがいると、やはり食事中の汚れは避けれません。顔料タイプ(MSランク)であれば、水拭きすれば簡単に汚れが落とせるので安心してお使い頂けます。
こちらのお手入れの方法は、固く絞った濡れタオルで水拭きを行ってください。
フリースペースにソファを
2Fに3~4畳ほどのフリースペースがあります。こちらにHILL(ヒル)ソファを配置しました。
別注サイズで、背もたれの長さを短くし座面の面積を広げました。 育児スペースとして、小上がりのような場所があればというお話だったので、座面を広くサイズ別注しました。
実際に夜中にミルクを飲ませたり、おむつを替えたりと様々な使い方をしてこられたそうです。 今は、お風呂上がりに娘さんをコロンと寝かせて、お着替えをすることが多いんだとか。 こちらも汚れても良いように、顔料タイプの革(革:FC2-71)をお届けしました。
この度は、撮影メンテナンスのご協力をありがとうございます。 これからも、一緒に暮らす家具と共に、家族で過ごす時間を大切に重ねて頂ければ嬉しく思います。 どうぞ末永くご愛用くださいませ。